CAMP×SDGs

SDGs(持続可能な開発目標)は国連サミットで決められた2030年までに達成すべき国際的な共通目標です。2015年に期限を迎えたMDGsを前身として、この先の世代の将来を見据えて世界の課題を解決するための具体的な目標(ターゲット)が17のゴールと169のターゲットに示されています。

環境・社会・経済は互いに影響を受けながら関与しあい、現代の人々の生活や開発は未来の人々の環境・社会・経済につながっていきます。世界の課題は国の課題であり、国の課題は地方の課題と、大きく見える問題も実は個人にかかわる身近な問題とつながっていることに気づき、一人ひとりが問題に対して関心を持つことがSDGs取り組みへの第一歩となります。

キャンプ場でできるSDGsの取り組み

キャンプ場でのアウトドア活動には、環境への気づきや持続可能な取り組みのヒント、自然や他者との関わりから自立や責任、協力を知る事などSDGsにつながる学びがたくさんあります。ご家族でいらした方はぜひ、お子さまと一緒に考え、楽しみながら取り組んでみてくださいね!

「2 飢餓をゼロに」

WFP国連世界食糧計画・FAO国連食糧農業機関によると、2021年3月の時点で今後、急性の飢餓が20か国以上で急増すると警告されています。紛争やコロナウィルスの影響によるアクセスの不通、異常気象などがおもな原因となり、3400万人は餓死寸前の状態に。その一方で、世界で1年間に廃棄されている食料は13億トン、日本では612万トンにも及びます。

キャンプで使う食材は必要なだけ、無駄なく使用し、生ゴミはリサイクルへ。

「6 安全な水とトイレを世界中に」「14 海の豊かさを守ろう」

粟国島の海辺でも海洋ゴミは大量に流れ着き、処分方法も含めて問題となっています。環境省によると世界では少なくとも毎年800万トンものプラスチックが海に流入していると言われ、海洋生物の生態系を通してマイクロプラスチックとなり、飲料水や海産物から人体に与える影響も懸念されています。キャンプ場では定期的にウーグ浜の清掃に取り組みます。

キャンプでは使い捨ての物を減らし、ゴミはできる限り少なくしてお持ち帰りを。

「12 つくる責任 つかう責任」

粟国島オートキャンプ場では集落内で街路樹として昔から使用されているフクギを薪として活用します。また、備え付けの食器洗剤は環境に配慮されたものを設置します。レンタル用品の食器類にはホーローを使用するなど、可能な限り繰り返し使えるものを選びます。

薪は大切に使用し、洗剤は少量で洗い物を。

「15 陸の豊かさも守ろう」

陸の環境状態は海につながり、離島では海までの距離が短く陸から海へとダイレクトに影響を及ぼします。粟国島オートキャンプ場内の植生は島に自生する樹木や海浜植物が見られ、キャンプ場の周囲は保安林となっています。

キャンプ場内の樹木や植物は折ったり傷つけたりせず、大切に。